2025年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
産業紙の老舗・日刊工業新聞が6月30日、15年ぶりの社長交代を発表した。経営企画などを担当していた神阪拓取締役(50)が昇格し、井水治博社長(76)は代表権のない相談役に退いた。同社はリリースで「創刊110周年を迎え、経営体制の刷新と中長期的な企業価値向上が目的」と説明。80歳目前の井水氏から50歳の神阪氏と大幅に若返る。神阪氏は井水氏の秘蔵っ子で、就任は既定路線。順当に見えるが、社内では「今回の社長交代はクーデターの結果」との噂が飛び交っているのだから穏やかではない。関係者の情報を総合すると、6月の株主総会でクビを切られる予定だった複数の取締役が首謀者で、井水氏を除く残る取締役全員を引き入れ、退任を迫ったのだという。6月19日の取締役会での決議後すぐにではなく、株主総会で承認した30日に対外公表するという“空白期間”があるのがその傍証だそうだ。もっとも井水氏 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。