「資生堂」没落の戦犯/「魚谷雅彦」のオレオレ「私の履歴書」

資生堂の社内からは「この窮状を招いた戦犯が延々と自慢話をしているのはおかしい」(中堅社員)と酷評も。

2025年9月号 DEEP

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老舗化粧品会社のトップだった人物だけに「厚顔」という言葉がふさわしいのだろうか。資生堂の前社長兼CEO、魚谷雅彦氏(71)のことだ。同氏は7月、日本経済新聞の名物企画「私の履歴書」に登場。自らの歩みを綴ったことに、社内だけでなく、経済界からも「なぜ、このタイミングで」といった声が出た。そして7月中旬以降になると「なぜ、そんなにオレオレ臭を発するのか品がない」という声が重なった。驚いたのがNTTドコモのブランド戦略を手掛けた自慢話の結びに、その経緯を綴った自著を紹介したこと。「私の履歴書」を自己宣伝の場に使ったことに読者から顰蹙を買っていることを、本人はご存じなのだろうか。

資生堂のイメージを棄損

資生堂は今、経営再建中。8月6日に発表した2025年度の上半期決算は厳しい数字が並んだ。同社は魚谷体制時(2014年から24年)に高級化粧品に大きく舵を切り、日本発のグローバル・カンパニ ………

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