米国はAI開発で中国への依存を高めるが、中国は自立志向。米中分断で困るのは米国だ。
2025年9月号 BUSINESS
「あらゆる面で人知を上回る人工知能(AI)、スーパーインテリジェンスの実現が視野に入ってきた。新設したメタ・スーパーインテリジェンス・ラボ(MSL)を通じて未来を築く」。米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は7月30日に開いた決算会見で胸を張った。
同氏が目下、もっとも力を入れるMSLの設立を表明したのはこの1カ月ほどまえのこと。対話型AI「Chat(チャット)GPT」を手がける米オープンAIなどのライバル企業からエンジニアを相次いで引き抜く動きが表面化しており、その狙いが明らかになった。自ら多くの時間を費やしたという「採用活動」の中でも異例だったのが、MSLを率いる最高AI責任者に就いたアレクサンダー・ワン氏の起用だ。ワン氏がCEOを務めていた米スケールAIに140億ドル(約2兆600億円)超を出資し、実質的に傘下に収めることで同氏を手に入れた。AI開発の基盤 ………
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