日本が得意とするモノづくりの分野で中国勢が圧倒。自動運転技術を司るソフトの優秀さを証明する無人ロボットタクシー。
2025年9月号 BUSINESS [中国の現実を見よ!]
トヨタ自動車がタイで中国メーカーからの部品調達を拡大していると、8月3日付の日本経済新聞朝刊が一面トップで伝えた。
タイは日本車の金城湯池であり、シェアが9割近いが、輸出と現地生産による中国車の進出が著しく、直近では日本車のシェアが7割程度に落ちている。2024年から中国BYDが現地生産を始めたことも影響し、中国の部品・設備メーカーがタイなど東南アジアへの進出を加速させている。トヨタが中国部品を調達するのは、品質力を付けてきているうえ、コスト競争力に勝るからだ。タイだけではない。インドネシアにも中国系の自動車関連産業が進出しているうえ、埋蔵量が多いニッケル鉱山の権益を押さえ始めている。中国企業がタイやインドネシアに目を付けるのは、「米中対立」が少なからず影響している。力を付けた中国企業はグローバル戦略を加速させており、市場が大きな北米に進出したい ………
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