日産/中小取引先をふるい落とす「中国指標」

大鉈を振るうエスピノーサ社長にサプライヤーは戦々恐々。リバイバルプランに匹敵する淘汰・再編なるか。

2025年9月号 BUSINESS

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「私のことを『イヴァン』と呼んでほしい」。経営再建中の日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長は7月に横浜市内で開かれた取引先で構成する協力会でこう語り、友好関係をアピールした。さらに「障壁を取り払い、率直な対話を続けることで協力関係を強化し、ともに発展できる」と前向きな言葉を並べた。エスピノーサ社長が友好ムードを演出したため、出席した企業幹部から好意的な声があがったが、多くのサプライヤーの本音は、その受け止めと異なる。理由は、日産が5月に発表した経営再建計画「Re:Nissan」。2024年度に過去最大級の最終赤字に陥った日産が企業体質を抜本的に変え、26年度までに黒字化を目指すプログラムで、世界で2万人の従業員を削減し、主力拠点の追浜など国内外7工場を統廃合する方針を示す。1999年のカルロス・ゴーン元会長が主導した「日産リバイバルプラン(NRP)」に匹敵す ………

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