日米艦船の整備拠点で活用案が浮上。「国立造船所」の候補地となる可能性も
2025年9月号 BUSINESS
日産自動車が2027年度末に生産を停止する追浜工場(神奈川県横須賀市)について、防衛省による取得案がひそかに浮上している。日産の主力拠点の追浜工場は、東京ドーム36個分もの敷地面積がある。自動車専用船が停泊できる埠頭もあり、自衛隊や米軍の艦艇の整備拠点として「適地」のためだ。ある自衛隊関係者は鼻息荒く語る。「追浜工場は海上自衛隊の横須賀地方総監部から約4キロと近い。こんな場所にまとまった土地を確保できる機会はなかなかない」跡地活用をめぐっては、台湾の鴻海精密工業との共同生産やデータセンター、カジノ企業への売却なども取り沙汰されている。日産のイヴァン・エスピノーサ社長は「複数の企業と交渉しているが、まだ決まってはいない」とした上で、「横須賀市の発展に資するよう慎重に考慮する」との考えを示す。追浜工場は2千人以上の雇用を支えてきただけに、跡地の塩漬 ………
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