設立当初の21年に「再転売案件」で高値掴み。800億円~900億円で買った「コスモライフ」を更なる高値で売り出しへ。
2025年8月号 DEEP
東京電力ホールディングスの投資子会社「東京電力タイムレスキャピタル」(TTLC)が発足して4年余りたつ。このほど投資先の1社について大和証券を財務アドバイザーに選定し、1千億円強で売却に動いていることがわかった。TTLCはこれまで4つのファンドを立ち上げたが、出口戦略が表面化するのは初めて。TTLC設立の目的は「福島への責任完遂と企業価値の向上のため、さまざまな分野の企業投資を行い、利益を生み出すこと」(東電広報)にある。原発事故の賠償負担と廃炉費用により目下、東電の資金繰りはピンチに直面する。いまこそ出番というわけだ。ただ、今回打診された買い手の候補は「希望価格が高すぎる」と呆れている。売却対象となっているのは「コスモウォーター」のブランドで宅配天然水事業を展開する「コスモライフ」(兵庫県加古川市、年商250億円)。05年の創業で、浄水型サーバーの「ハミ ………
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