本誌独占/「イラン核疑惑」の深層/中東に残る「核の火種」

イスラエルは既に80~90発の核爆弾及び核弾頭を持っているのに、「見て見ぬふり」。

2025年8月号 LIFE [目に余る「ダブスタ」]

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一つの国が核兵器を保有するための必要条件はたった二つしかない。国家および指導者による核保有への確固たる「意志」とそれを実現するための技術、人材、資金などの「能力」である。25年6月13日金曜日に始まったイスラエルによるイランへの攻撃と6月22日の米国によるイラン核施設への攻撃は、核兵器開発を標榜するイランの「能力」を著しく削ぐことには成功したが、核保有への国家の「意志」をさらに強固にしたことは疑いない。

ウラン濃縮施設に「バンカーバスター」

6月13日に始まったイスラエルによる攻撃では戦闘機200機以上が出撃、核関連施設だけでなくミサイル工場、エネルギー関連インフラ、そして軍高官居所など100か所以上に爆撃が加えられた。イスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所(INSS)」のウェブサイトに掲載されたイランの地図には、攻撃にさらされた標的が刻々と記されていった。作戦名は「ライジング・ライオン ………

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