2025年8月号 BUSINESS
金融庁で7月、伊藤豊新長官体制が発足した。かつて浮上した超高級ワインの受領疑惑にちなむ「オーパス伊藤」の汚名もなんのその、財務省エースの超本命がやっとトップの座に納まった形だ。「めでたしめでたし」とならぬのが霞が関の常。庁内ではすでに「次期長官」レースがデッドヒートの様相を呈しつつある。「次は石田さんで決まりだね」。伊藤氏の長官就任とともに局長級の人事が6月下旬に発表されると、庁内のあちこちからこうした声が聞かれるようになった。監督局長に就いた石田晋也氏は長野県出身で名門・諏訪清陵高校から東大経済学部に進み、1990年に旧大蔵省へ。金融庁の監督畑のキャリアが長く、秘書課長や直近の総括審議官など庁内中枢の人事・総務の経験も豊富だ。飾らない性格で人望も厚く、下馬評通り伊藤氏の後任局長となった。
次期長官内定が囁かれるのは、監督局長からの長官昇格 ………
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