2025年7月号 DEEP
またしてもグロテスクな「羽田ムラ」の深淵が覗いた――。日本航空(JAL)は4月、空港内で航空機に電力などを供給する持ち分法適用会社「エージーピー(AGP)」の非公開化を提案すると発表。それが、波紋を広げている。
AGPは東証スタンダード上場企業。JAL(約29%)、日本空港ビルディング(約23%)、ANAホールディングス(約17%)の3社で計約71%を持つ。6月26日の株主総会で2社は賛同する見通し。上場廃止後は株式併合により3社のみが株主となるスキームだ。AGPは1965年に運輸省航空局(現・国土交通省)が中心になり、主要航空4社の共同出資で設立された。現在は、国内主要10空港で動力供給事業を展開している。事業拡大に伴い、2001年、円滑な資金調達のため東証ジャスダック(現スタンダード)に上場。当時、JALは約51%を保有していたが、出資比率は下がる傾向にある。そんななかJAL側の動き ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。