持ち株会社のインフロニアが三井住友建設を買収。創業家の先人を髣髴とさせる「脱請負」の経営改革も。
2025年7月号 BUSINESS [商略「探照灯」]
北陸3県(福井、石川、富山)発祥のゼネコン(総合建設会社)は意外に多い。思いつくままに挙げると、飛島建設、熊谷組、前田建設工業、川田工業、佐藤工業、真柄建設といった準大手、中堅クラスに加え、大手5社の一角である清水建設の創業者・清水喜助(1783~1859年)は越中婦負郡小羽村(現・富山市)の出身だ。なぜ、この地で栄えたのか。北陸には歴史的に浄土真宗の門徒が多く「勤勉に働き蓄財することが弥陀の御心に叶う」との教えから仁徳のある親方・棟梁が数多く輩出したとの説。また、門徒が多いと寺社仏閣の建築が盛んで技術が蓄積された、峻険な地形を利用した水利関係のインフラ整備が古くから行われてきた等々、理由は諸説ある。とはいえ、北陸発祥の各社は技術に秀でても「商い上手」とは言い難く、準大手・中堅クラスには債務免除を受けたり、法的処理に至った例も少なくない。ところが ………
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