「楽して儲ける」ミニ政商/マネーフォワードが画策する「API法制化」

まもなく決まる「デジタルニッポン」提言はどこに着地するのか。クレジットカード業界からも甘い汁。「楽して儲ける」と酷評も。

2025年6月号 DEEP

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春先からクレジットカード業界が固唾を飲んで見守るきな臭い動きがある。「デジタル連携社会」に向けた自民党内の議論だ。6月に基本方針を打ち出す石破茂首相の指示を受けて、内閣官房デジタル行財政改革会議が「API接続」法制化を軸に動き出したからだ。ある大手クレジット会社の幹部は「銀行の二の舞いだけは御免だ」と、警戒感を募らせる。

創業以来「営業赤字の黒幕」

2015年以降、経済界にフィンテック旋風が巻き起こった。欧米先進国はもとよりアジア諸国に比べてもデジタル化の遅れが目立ち、キャッチアップが叫ばれた。15年末、自民党フィンテック推進議員連盟(会長・平井卓也衆院議員)が発足。フィンテックベンチャーの提案や要請を受けた動きが活発化した。その目玉として「フィンテックを活用した金融機関のオープンイノベーションの推進」が浮上。結果、17年の銀行法改正によって、銀行がフィンテック事業者にAPIを ………

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