首相(自民党総裁)が石破茂のまま、夏の参院選を戦ったら、自民党は大敗する。これが野党転落の引き金になるだろう。
2025年6月号 POLITICS [存亡の危機]
自民党は存亡の危機に陥っている。多くの自民党議員がそれに気付いていないことが、事態をより深刻化している。結論から言おう。首相(自民党総裁)が石破茂のまま、夏の参院選が実施されれば、自民党は大敗する。これが自民党の野党転落の引き金となり、次の衆院選で自民党は立ち直ることができないほど惨敗するだろう。ところが、自民党国会議員の多くは、参院選で敗北しても国民民主党や日本維新の会を連立入りさせれば、政権を維持できると考えている。「甘い」としか言いようがない。いま最も勢いのある国民民主党代表の玉木雄一郎の立場で考えてみよう。自民党が参院選大敗後、国民民主党が掲げる「基礎控除等を178万円まで引き上げ」「ガソリンの暫定税率廃止」などを丸呑みした上で連立入りを打診してきたらどうするか。これらの政策が実現すると、国民民主党は次の衆院選で掲げる目玉政策を失 ………
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