「白い恋人」の没落／サッカーにうつつ抜かす「石屋製菓の三代目」
北海道土産の定番から陥落の気配。でも石屋製菓の3代目は「コンサドーレ札幌」に夢中だ。
2025年6月号 BUSINESS
JR札幌駅に隣接した大丸札幌店。開店前の朝に訪れると、すでに長い行列ができていることに北海道外から来た観光客の多くは驚くはずだ。並んでいる先には「SNOWS」（スノー）の文字が躍る。北海道で今冬、もっとも人気のあったチョコレート菓子だ。開店と同時に客は店内になだれ込み、「SNOWS」の菓子はお昼頃には売り切れてしまうことが多い。
顰蹙のJリーグチェアマン
札幌の洋菓子店「きのとや」のグループが経営規模を拡大し、次々に繰り出す新アイテムが北海道の新しい土産物として定着し始めている。数年前には経営不振に陥っていた札幌の地元の和菓子店も買収。伝統菓子のエッセンスを活かしながら、「生ノースマン」や「山親爺ゆきだるま」などの新たな人気商品を次々に開発。大丸だけでなく、札幌市内のほかの百貨店、さらには新千歳空港の売り場でも行列ができる人気ぶりだ。一方、その隣。およそ30年前から変わらな ………
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