豊田自動織機の非公開化。真の狙いは章男会長の信任率向上と確実な世襲ではないのか。
2025年6月号 BUSINESS
米通信社のブルームバーグがゴールデンウイークに入る直前の4月25日、衝撃的なニュースを配信した。「トヨタ自動車の豊田章男会長を含むトヨタ創業家がグループ源流企業に位置づけられる豊田自動織機に非公開化を前提とした買収提案を行った」この報道を受け、トヨタは「現在、様々な可能性を検討している」などとコメントした。
トヨタが24%出資するトヨタグループの豊田自動織機は、章男会長の曽祖父である佐吉氏が1926年に設立。37年に同社自動車部からトヨタが誕生した。そして現在の豊田自動織機は、トヨタ株を約9%保有し、日本マスタートラスト信託に次ぐ第2位の株主である。トヨタ株以外にも、デンソー、アイシン、愛知製鋼、ジェイテクトなどトヨタグループ企業の株を多く保有しており、同じくトヨタグループ株を多く保有するトヨタ不動産(旧東和不動産)と並んでグループの持ち株会社的な ………
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