「阪急阪神グループ元総帥」角和夫さんの死を悼む/関西財界人も一目置く剛腕/唯一の失点は「宝塚歌劇団」事件

号外速報(5月8日 14:30)

2025年5月号 DEEP [号外速報]

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阪急阪神ホールディングス(HD)元会長の角和夫氏が4月26日、76歳で亡くなった。 2003年に阪急電鉄社長に就任し、同業の阪神電気鉄道との経営統合を実現させ、24年12月に阪急阪神HD会長を退くまで21年間にわたり関西屈指の名門企業を指揮した。 23年に傘下の宝塚歌劇団で俳優の女性が上級生からのパワーハラスメントを苦に自殺。当初は事実関係を否定していたが後にグループ総帥として遺族に謝罪した。晩節を汚したが、バブル経済崩壊で著しく傾いた会社を見事に立て直した剛腕には関西財界人も一目置いていた。

「宝塚市生まれ」日々の暮らしは阪急だらけ

阪急沿線の兵庫県宝塚市生まれで4人兄弟の末っ子。大の宝塚歌劇ファンだった母親に連れられて観劇に出かけ、自らも熱烈な信奉者になった。 阪急グループの宝塚ホテルで食事して洋食のマナーを身につけ、クリスマスプレゼントは両親が阪急百貨店で買ってきた。労働争議が専門の弁護士だっ ………

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