「医薬品の安全保障」を声高に主張し、米国保健福祉省からガッポリ補助金。再び「手代木マジック」か。
2025年4月号 DEEP
わずか4年で中国企業との合弁会社は解消された。塩野義製薬は昨年12月、中国大手の保険金融グループ「中国平安保険集団」との合併を解消すると発表。その理由を「お互いのコア事業への集中を図ることが最善との結論に達した」と説明するが、背景には経済安全保障上の懸念と厳しい懐事情がある。
塩野義といえば製薬企業の老舗で、「くすりのまち」大阪・道修町を発祥とする武田薬品工業、旧・田辺製薬(現・田辺三菱製薬)に並ぶ「御三家」のひとつ。新型コロナウイルス感染症の流行時には、初の国産治療薬「ゾコーバ」を開発して注目を浴びた。そのような名門企業が中国の平安集団と合弁会社を設立すると発表したのは2020年7月のこと。中国が発生源と疑われながら新型コロナが流行しはじめた頃なだけに、「なぜ中国企業と手を組むのか」と疑問視された。ただ、感染症を得意分野とする塩野義からする ………
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