2025年4月号 BUSINESS [商略「探照灯」]
超微細半導体の「国策」メーカー、ラピダス(東京・千代田)。2025年中に回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの試作品を開発し、27年から量産を目指す同社の先行きに早くも暗雲が漂い始めた。米大統領ドナルド・トランプが1月18日の記者会見で半導体への追加関税に言及。「25%以上になるだろう」とのコメントに国外の半導体企業は震え上がった。台湾積体電路製造(TSMC)は早々に動いた。最高経営責任者(CEO)の魏哲家(71)が3月3日にホワイトハウスを訪問。米アリゾナ州に建設予定の3工場に1000億ドル(約15兆円)の追加投資をすると表明した。記者会見に同席したトランプは「米国で生産すれば関税はない。魏会長はゲームで遥かにリードするだろう」と上機嫌だ。追加投資で同社のアリゾナ3工場への総投資額は1650億ドル(約25兆円)に膨張。第1工場(稼働予定25年)は4ナノ、第2工場(同28年 ………
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