“第4のメガバンク”で「京滋グループ」構想が浮上。県を超えた合従連衡が始まる気運。
2025年4月号 BUSINESS
2024年秋、ダークスーツを着た一行が東京・霞が関の金融庁を訪れた。関西地銀の雄ともいわれる京都銀行を傘下に持つ京都フィナンシャルグループ(FG)の最高幹部らだった。
「経営風土は唯我独尊。大阪や名古屋といった激戦区に出店し、対抗する地元地銀と貸し出しの過当競争を繰り広げた」。京都FGについてメガバンク関係者はそう評する。京セラや任天堂などへの投資が成功、厚い財務基盤が強みだ。一方、経営難に陥った関西地銀の引き取りには消極的で金融庁の覚えは元々は悪かった。「京都FGの経営陣も嫌われているのを意識して、これまで金融庁を避けてきた」と前出関係者は語る。それがにわかに表敬訪問をした目的は、今後の事業拡大の地ならしだ。京都FGは23年に持ち株会社化し、京都銀行や京銀証券、京都キャピタルパートナーズなどを傘下に入れた。21年の銀行法改正で、国内銀行は地域商社か ………
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