イオン傘下入り後、ツルハHDに「所領」を安堵された御家人が続々と去った。落城寸前。
2025年4月号 BUSINESS
2024年2月28日、イオンの傘下に下ることを発表したツルハホールディングス(HD)が揺れている。統合決定後に、会計監査人をイオンと同じトーマツに変更したところ、過年度分の財務諸表について、店舗の閉鎖などに備えた引当金が計上されていないことを問題視され、決算訂正を求められている。
ツルハHDは24年度の決算期末を従来の5月15日からイオンと同じ2月末に変更したものの、9.5カ月という変則決算の期末(25年2月末)を迎えてもなお、1月6日に提出期限を迎えた半期報告書(24年5月16日~11月15日)を示せずにいる。イオン傘下入りが決まってから1年。創業家出身の社長、鶴羽順を支えてきた「重臣」たちは次々と要職から去った。「すでに、堀は埋め立てられてしまった。創業家連合で巨大グループを作り上げた、『鶴羽城』の落城は近い」(関係者)経緯を振り返ろう。23年5月までに、ツルハHDの大 ………
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