初の日米首脳会談で自信を得たに違いない石破茂首相だが、夏の参院選に向けた党内基盤はおぼつかないままだ。自民党総裁選を争った茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安全保障相ら有力議員は相次ぎ勉強会を立ち上げ「ポスト石破」へ動き始めた。なかでも存在感を放つのは、ほかでもない岸田文雄前首相だ。「国全体で資産運用立国を動かしている。私が狙った成功の秘訣だ」1月29日、衆院第2議員会館。岸田氏のあいさつに、30人超の出席議員から大きな拍手が起こった。岸田氏が会長を務める「資産運用立国議員連盟」の第3回総会だ。事務局は木原誠二選挙対策委員長、小林史明環境副大臣ら旧宏池会（岸田派）に所属していた岸田氏側近が固める。一方でひな壇には鈴木俊一総務会長（麻生派）、旧石破派の立ち上げに参画しながらものちに脱退した斎藤健前経済産業相らも座り、幅広い「重鎮」が集まっているの ………