2025年3月号 BUSINESS
「フジサンケイグループ」(FCG)は、会社法上の企業ではない。法人格を有しない任意団体で、町内会や同窓会、サークルと同じ「グループ」でしかない。しかし、実態はフジテレビを「山頂」とするテレビ、ラジオ、新聞、美術館など79社、4法人、3美術館、従業人1万3千人を抱える日本最大級のメディアコングロマリットだ。その巨象の頂に「代表」として君臨するのが「日枝久」(87)だ。彼のフジテレビや親会社「フジメディアHD」の取相(取締役相談役)の肩書はオモテの姿で、ウラは絶対支配の「帝王」だ。有名タレントと一人の女性の「性的トラブル」に端を発した事案で危機管理を誤り、「フジ」全体が泥沼の中であえぎ、もがき、苦しみ、「企業風土」まで糾弾されている震源地がここにあることを見失ってはならない。その「日枝帝国」が音を立てて崩れかけている。連日、マスコミを賑わしているが、あ ………
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