新連載/商略「探照灯」/老害の案山子「日枝」「角」「後藤」の末路/安西 巧・ジャーナリスト

2025年3月号 BUSINESS [商略「探照灯」]

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さだまさし(72)がソロになって4作目のシングル盤「案山子(かかし)」を発表したのは1977年11月。大したヒット作ではないが、都会で独り暮らしの弟を気遣う歌詞に胸を打たれたファンは少なくない。フジ・メディア・ホールディングス(HD)取締役相談役の日枝久(87)もその一人。2011年から、さだはフジの入社式に毎年招かれ(20~22年はコロナ禍で中断)この歌を披露している。数年前「会長、毎年同じ歌でいいんですか」と尋ねると、日枝は「聴くヤツは毎年新しくなるから」と意に介さなかったという。まさに「天皇の鶴の一声」だ。1月30日、フジ・メディアHDは元タレント・中居正広(52)の女性トラブルを巡る対応への批判から25年3月期の広告収入が従来計画比233億円減少すると発表した。同社株を7%超保有するアクティビストの米ダルトン・インベストメンツはかねて硬直化したフジの企業体質の元 ………

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