「霞が関病」が悪化/社長がまた大物官僚/鈴木「IIJ」の危機

現社長は74歳で次期社長は64歳。創業者の会長は78歳。時計の針が止まっていやしないか?

2025年3月号 BUSINESS

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インターネットイニシアティブ(IIJ)社長に元総務省総務審議官の谷脇康彦(64)が就任する。「日本のインターネットの父」とされる慶大名誉教授、村井純(69)の呼びかけで1992年に国内初の商用ネット接続会社として産声を上げた同社だが、創業当初の技術志向の社風は風化が嘆かれて久しく、2023年の政府クラウド参入コンペで新興IT企業に敗れて以来、業界での存在感も薄れている。元財務事務次官の現社長、勝栄二郎(74)から続く大物官僚登用で同社の「霞が関病」は一段と進むのではないかと懸念されている。

武田良太が激怒

1月9日、IIJは取締役会で谷脇が4月1日付で社長に昇格し、勝が取締役に退く人事を決議。6月26日開催の株主総会で勝が取締役も退任して特別顧問になる一方、実質的な「創業者」である鈴木幸一(78)の会長留任も併せて公表された。同社の社長交代は12年ぶり。民主党政権下の10~12年に事務次 ………

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