こうなると起きるのが、政党の離合集散だ。政界再編と言えば聞こえがよいが、政界大迷走でもある。
2025年2月号 POLITICS [政界大迷走]
穏やかな新年を迎えた1月1日、政界を驚愕させる椿事が起きた。首相(自民党総裁)の石破茂が文化放送のラジオ収録番組で、野党との大連立について「選択肢としてあるだろう。何のためにやるのかがない大連立は一歩間違えると大政翼賛会になる。そこは気をつけなければならない」と語ったのだ。収録は2024年12月24日に行われており、石破茂は5日後のTBS番組で、野党との協議について「連立を視野に入れながらやるということではない」と発言した。本人はこれで軌道修正したつもりだったようだが、唐突な大連立構想に野党は反発した。立憲民主党代表の野田佳彦は「大連立を組む環境ではない。自民党に下野させて政治の流れを変えていくことが我々の目指すべき本道だ。少数与党に陥っているから抱きついてきたのかな」と述べた。日本維新の会代表で大阪府知事の吉村洋文は「連立を組むことはない。自公政権 ………
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