社長の進退は「指名諮問委員会」が生殺与奪の権を持つ。本人が続投を望んでも委員会が断を下せば無力だ。
2025年2月号 DEEP
「無印良品」を展開する良品計画の株価が過去最高水準で推移している。時価総額は約1兆円。三越伊勢丹ホールディングスと肩を並べる。2024年の年間上昇率は52%増。25年8月期の業績見通しは売上高が前期比10%増の7340億円と強気だ。立役者は19年に良品計画に執行役員として入社、21年から社長に昇格し、陣頭指揮を執ってきたファーストリテイリング出身の堂前宣夫氏に違いない。新中期経営計画では、30年に売上高3兆円、営業利益4500億円をぶち上げた。コロナ禍の大幅な減収、商品政策を見直し、成長軌道に乗せた。そんな堂前氏だが昨年10月に突如、退任が発表され、11月から代表権の無い会長となった。新社長はプロパーの清水智氏が就いたが、社長交代の会見がなかったことから社内外に動揺が走った。「すわ、クーデターか」と。結論から言えば、大立ち回りを演じるようなクーデターではない。堂前氏 ………
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