都会から来た若者を伸ばし地域に貢献してもらうには、伴走できる自治体職員の力が欠かせない。
2025年2月号 DEEP [総務省のヒット商品]
エメラルドグリーンの海と美しいビーチの離島に美由紀さんがやってきて、そろそろ3年になる。もともと海から遠い内陸の県出身で、大海原を眺めることのできる絶景には、小さいときから憧れがあった。実家は郷里では知られたレストラン。その家業を継ごうと東京の超高級フレンチ店で働き、海外に留学。帰国後、海に面した県で“おもてなし”の修業中に「地域おこし協力隊」の募集を知った。「それまでは、そんな制度があることをまったく知りませんでした。たまたま離島に遊びに来て『いいところだなぁ、ステキだなぁ』と思っていたところ、この島で『地域おこし協力隊』の隊員を募集中と知ったんです。そこで初めて『地域おこし協力隊ってナニ?』となって」と、美由紀さんは振り返る。
地域おこし協力隊とは、青年海外協力隊の地方版として総務省が2009年度に創設したものだ。過疎と高齢化で悩む日本の ………
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