石破の息の根を止める?/度しがたい政局オンチ「宮沢税調」

「ここまで世論と乖離が生じた以上、宮沢氏を税調会長から解任すべきだ」(自民党若手幹部)との強硬論も。

2025年2月号 POLITICS

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石破茂政権が自民・公明両党でまとめた2025年度の与党税制改正大綱を閣議決定した。国民民主党が主張し、税制改正の焦点となった「年収の壁」の引き上げを巡っては、現行の103万円から123万円に引き上げる方針を盛り込んだ。国民民主は非課税限度額を178万円に高めるように要求していたが、与党側は拒否した。衆院で過半数の議席を確保できていない少数与党の石破政権は、野党の協力を得られなければ、税制改正を含めた来年度予算を成立させることはできない。それだけに国民民主の要求をはねつけた自民税制調査会の宮沢洋一会長(74)に対しては、与党内からも「このままでは自公が政権を失いかねない」と批判が集中する事態に陥っている。

参院選でも過半数を失う

1月6日、三重県伊勢市で恒例の年頭記者会見に臨んだ石破首相(67)は「少数与党として、我々がどうしてこのように考えるのかを誠心誠意、説明していく」と自ら ………

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