2025年2月号 BUSINESS [経済断影]
経済産業省が「第7次エネルギー基本計画」の原案をまとめた。2040年度の電源構成について、太陽光などの再生可能エネルギーを現在の2倍に相当する4~5割に高めて主力電源と位置付ける一方、現在主力の液化天然ガス(LNG)などの火力は3~4割と半減させる。原発は2割程度と従来目標を維持する。再生エネ比率を高めて火力比率を引き下げることで、脱炭素に向けた取り組みを明確に打ち出した。エネルギー基本計画は政府の中長期的なエネルギー政策の指針で、ほぼ3年ごとに改定される。ロシアのウクライナ侵攻で世界的に燃料価格が急騰するなど、エネルギー安全保障に対する関心が高まっている中で、電力・ガスの安定供給にも配慮した。また、これまで電力需要は長期的に減少すると試算していたが、生成AI(人工知能)の普及や半導体工場の新設などを受け、電力需要は一転して増加すると見込んだ。この計画 ………
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