本誌独占/「ラクオリア」筆頭株主/天国から地獄に落ちた「投資マニア」柿沼弁護士

「二匹目のどじょう」のバイオベンチャー、株価低迷が続く「ラクオリア創薬」にハマって抜け出せず……。

2025年2月号 DEEP

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東証グロース市場に上場するバイオベンチャーの「ラクオリア創薬」(名古屋市)が、個人投資家の批判に晒されている。期待の新薬の製薬企業への権利譲渡が成立せず、契約金が得られず計画未達で株価が下落したためだ。株価は武内博文氏が社長に就任した2021年3月の1061円から半分以下にまで落っこちてしまった。株価低迷を重く見た同社は急遽、昨年12月13日に社長交代を発表。武内博文氏から取締役執行役員の須藤正樹氏を1月1日付で社長とする人事を明らかにした。だが、その後も株価は下がり続け、クリスマスを迎える頃には300円台にダウン。3月に控える株主総会は荒れそうだ。

株主提案で「救世主」に!

ラクオリアは話題が尽きない企業だ。まず設立だが、メガファーマの米ファイザーからのスピンアウト企業として注目を浴びた。ファイザーが08年に愛知県の中央研究所を閉鎖したのに伴い、研究者70人が「独立」する形で設立。 ………

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