醜悪/「山内の乱」で露呈/大成建設の相も変わらぬ「内紛体質」

昨年の株主総会を引っ掻き回したのは元実力会長。内紛が起きる企業文化は変わらない。

2025年2月号 BUSINESS

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大手ゼネコン周辺がまた騒がしい。資材価格高騰に人手不足の2024年問題が重なり業績悪化の悲鳴を上げていたと思ったら、国土交通省主導のスライド条項(コスト上昇に応じ工事請負金額を見直す取り決め)導入が進み収益は急回復。大手4社の中で最も苦戦していた大成建設でも社長の相川善郎(67)が自ら推進したM&A(合併・買収)などの成果を自画自賛している。だが、能天気なトップと裏腹に社内は続発する施工ミスや重大事故の対応に大わらわ。元会長の山内隆司(78)による“倒閣運動”もちらつく。

不本意な処遇が根源

「自由な服装で働くことで、職場に明るい雰囲気を醸成し、社員間のコミュニケーションの活性化や、柔軟なアイデアが創出できる職場環境を目指す」24年12月1日、大成は「役職員の服装の原則自由化」を実施した。建設現場勤務者には従来通り会社貸与の作業服着用を義務づけるが、本社オフィスワーカーら ………

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