第2弾「クシム」が危ない/「社内調査報告書」でインサイダー疑惑が浮上

株主名簿上位に名を連ねる「福建省人脈」は「ウルフパック」か、単なる純投資が重なった偶然か。経営権争いは泥沼の様相。

2025年2月号 DEEP

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「(当該取締役から)インサイダー情報の伝達を受けた人物が当該情報の公表前にクシム社株式を売買等していれば、インサイダー取引規制違反が成立する」国内屈指の暗号資産(仮想通貨)取引所「Zaif(ザイフ)」を運営するブロックチェーン・ベンチャー、クシムは1月9日、同社取締役に社内情報を漏洩させた疑いが浮上した問題で、社内調査委員会による報告書を公表。報告書は「インサイダー取引規制違反」の可能性を指摘した。一方、調査の対象となったクシム取締役の田原弘貴氏は、依然としてクシムの中川博貴会長、伊藤大介社長らの取締役退任と、自身を含む新たな4人の取締役の選任を求める株主提案を次のクシム社株主総会に提出する構えだ。クシムは「現状では株主総会を開催できない」と1月末に予定していた総会を延期することを明らかにした。上場ベンチャーの経営権争いは泥沼化の様相を呈してい ………

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