名古屋の老舗商社にファンドが群がる。MBO案を葬り、事実上解体されたダイドーリミテッドの二の舞か。
2025年1月号 BUSINESS
2024年10月、名古屋経済界に激震が走った。市内に本社を置き、東証スタンダード市場に上場する老舗の繊維商社、タキヒヨーが半期報告書を公表。米ゴールドマン・サックス証券と、モルガン・スタンレーMUFG証券が8月末時点でいずれも1.38%を保有する大株主になったことが明らかとなったのだ。もっとも外資系証券会社は隠れみの。「その裏にいるのは投資会社に違いない。猛きんファンドから狙われているのは明らかだ」(名古屋財界関係者)
タキヒヨーの実態は不動産会社といえる。同社の時価総額は100億円程度にすぎないが、市場価値で400億円を超える規模の不動産子会社を抱えている。大丸松坂屋百貨店などを傘下に持つJ・フロントリテイリングが名古屋の繁華街、栄に持つ若者向け商業施設「ゼロゲート」。その地主がタキヒヨーなのだ。底地は300億円をくだらないとされる。「名古屋では有数のトロフ ………
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