ウソつき「JERA」/組織ぐるみ相場操縦/「監視機関のザル」をいいことに

隠蔽した事が表に出ると社長は「最近知った」と開き直る。新電力が100社以上消えた。

2025年1月号 BUSINESS

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国内最大の火力発電会社JERAの「相場操縦」が摘発された。期間は2019年4月から4年半の長期にわたり、膨張した買電費用のせいで今春までに100社以上の新電力会社(登録小売電気事業者)が倒産・廃業や撤退に追い込まれたと推測される。

「価格高騰は認識してた」

22年に発覚した関西電力が「主犯」のカルテル事件と同様、電力市場の信頼性を失墜させる犯罪的行為だが、JERAへのお咎めは業務改善勧告のみで同社トップの謝罪記者会見も開かれていない。福島原発事故以来の電力改革・自由化はお題目に過ぎず、市場の実態は無法地帯と化している。24年11月12日、経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会(電取委)はJERAに対し、「電力の適正な取引の確保を図る」ため電気事業法第66条12項に基づく業務改善勧告を行ったと発表した。電取委によると、同社は19年4月から23年10月までの間、日本卸電力取引所(JEPX)が運営するスポット ………

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