章男会長の側近中の側近、メディア対策のキーマンとして名を馳せた長田准氏は、どこへゆくのか?
2025年1月号 BUSINESS
トヨタ自動車の「名物執行役員」である長田准氏(58)が2025年1月1日付で退任する。氏は24年3月末まで執行役員・渉外広報本部長を務め、トヨタの広報、政治担当の責任者としてメディアや永田町界隈で名を馳せた。氏の存在感が際立っていたのは、トヨタがこれまで重視してきた広報戦略を大転換させた点にある。一般にはあまり知られていないが、トヨタの広報・渉外には「広聴」を重視する伝統があった。世間からトヨタがどう見られているかについて情報収集し、課題があればそれを経営に反映させていく考えだった。トヨタが巨大企業でありながら俊敏に行動できるのは、こうした広聴機能も貢献していた。ところが、長田氏はこうした伝統を破壊した、とトヨタOBらから指摘されている。「ほとんど聞く耳を持たず、豊田章男会長の考えをそのまま垂れ流す記者やメディアを重宝し、批判的な記事を書く記者には ………
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