前社長の不祥事を受け、ガバナンス改善が急務の状況でラックランドが招聘した新社長。そのプロフィールに取引行はのけぞった――。
2025年1月号 BUSINESS
東証プライムに上場する、店舗企画・設計・施工の大手「ラックランド」(東京都新宿区、年商451億円)に対し、金融機関が警戒を強めている。ラックランドの24年1~9月期の決算短信には「6月末に返済期限を迎えていたシンジケートローン契約(残高8億6800万円)について期限延長の変更契約を締結した」旨の記載がある。このシ・ローンは19年6月に契約した、三菱UFJ銀行など5行による組成額24億円のものを指している。返済のリスケに伴って担保提供のトリガーが発動し、6月28日、それまで無担保だった本社など各地の社有不動産に当該5行が同順位で抵当権を設定した。決算短信をみると、6月末の時点で不動産だけでなく、現預金20億円も新たに借入金の担保に取られたことがわかる。短期借入金37億円が一時延滞扱いになったとの記載もある。ようするに銀行が借換えに応じず、債権保全をどんどん進めているの ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。