自民党が大敗した真の原因は何か。居座りは天に唾する行為。「予算成立」と引き換え退陣も。
2024年12月号 POLITICS [衆参ダブル]
「選挙結果を厳粛、謙虚に受け止めなければならない。多くの同志を失い、痛恨の極みです。私に至らないところが多々あった。本当に深く反省し、おわびをしなければならない。誠に申し訳ありません」10月27日投開票の衆院選で、与党過半数割れの大敗を喫した自民党総裁(首相)、石破茂は11月7日、自民党本部で開催された両院議員懇談会冒頭で神妙な表情でこう語った。その上で「国政は一時たりとも停滞は許されない」と述べ、退陣を否定した。
どの口が言っているのか。呆れて開いた口が塞がらない。石破茂は2007年8月、参院選大敗後の自民党総務会で「惨敗後も『使命を果たす』では説明がつかない」などと首相(当時)の安倍晋三を辛辣に批判し、退陣を促した。2009年7月には、東京都議選など地方選に6連敗した責任を質し、閣僚(農水相)でありながら、財務相の与謝野馨(故人)とともに首相官邸に ………
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