スクープ! 借金まみれの名刹「多田神社」/若き宮司が「謎の死」

源氏の祖先を祀る由緒ある神社で、5万平米の境内が中国系企業により差押え。42歳の宮司はなぜこれほど多くの借金を抱えたのか。

2024年12月号 DEEP

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その訃報が載ったのは4月15日の「神社新報」だった。「福本賀範氏(ふくもとよしのり、兵庫県川西市多田院多田所町1-1、多田神社宮司、二級上)2月29日帰霊、享年42。平成17年多田神社権禰宜を拝命し、22年禰宜、30年宮司に就任した。神社本庁参与、県神社庁協議員会常任委員などを務めた」とある。「多田神社」(兵庫県川西市)は天禄元(970)年建立。清和源氏隆興の礎を築いた源満仲、頼光、頼信、頼義、義家の五公を祀り、本殿や拝殿は国の重要文化財に指定されている。摂津国多田は清和源氏発祥の地とされ、六孫王神社(京都市南区)、壺井八幡宮(大阪府羽曳野市)とともに源氏三神社の一つとして知られる。その若い宮司の死の背後にのっぴきならない事情があることが今回わかった。広さが5万平米ある境内の不動産登記だけでもその一端はうかがえる。境内は国の史跡に指定され、多田神社が所有し ………

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