2024年12月号 LIFE [ウクライナ・ダイアリー]
アメリカ大統領選でドナルド・トランプの勝利が決まった時、ロシア軍が攻勢を強める東部ドネツィク州で10月に取材した第93独立機械化旅団の司令官パブロ・パリサが語った言葉を思い出した。「Only easy day was yesterday(楽なのは昨日だけ)」。これは常に前日より困難な訓練(職務)に当たり、前進することを意味するアメリカ海軍精鋭部隊の標語だ。トランプは24時間で戦争を終結させると豪語している。ウクライナに領土で譲歩を迫り、武器支援を停止して圧力を掛けるかもしれない。パリサにメッセージを送ると、こんな返信が届いた。「前線に立つ兵士にとって、誰がホワイトハウスに座ろうと違いはない。何であれ、自分の職務を遂行しなくてはならない。おそらく状況はさらに困難になるだろう。それでも、自分の国を守る」パリサが率いる旅団は「ホロドニー・ヤール(冷たい渓谷)」という名で知ら ………
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