「宇宙オタク」習近平が突き進む「宇宙覇権」/「火星探査」で米国抜き去る!

中国初の「宇宙科学中長期発展計画」を公表。「ダークマター」「重力波」「地球外生命」など宇宙科学へ本格参入!

2024年12月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

宇宙開発分野で中国の躍進が止まらない。6月には「嫦娥6号」が宇宙開発史上初めて月の裏側からサンプルを持ち帰り、今年最大の宇宙イベントの一つとなった。衛星コンステレーションではイーロン・マスク率いるスペースXの「スターリンク」に「追いつけ追い越せ」とばかりに、中国の宇宙企業3社が合計3万8千基の小型衛星打ち上げ計画を発表した。さらには火星探査、国際宇宙ステーション(ISS)と「天宮」、測位衛星GPSと「北斗」など、あらゆる分野で中国の挑戦が加速している。中国躍進の原動力は習近平政権の迅速かつ強力な意思決定と資金・人材の継続的な投入にある。石破茂首相が「軍事オタク」だとすると、習近平国家主席はさしずめ「宇宙オタク」である。習近平主席は2022年の中国共産党大会で5年間の成果の第一に宇宙開発を挙げた。今年6月には昨年に続いて北京航天飛行制御センターを訪れ、「天 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。