2024年12月号 BUSINESS [経済断影]
2011年3月の東日本大震災で被災した東北電力の女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機が10月29日、13年半ぶりに原子炉を起動して再稼働した。被災原発の再稼働は今回が初めてだ。これで震災後に再稼働した原発は13基となったが、今までは西日本地域に集中しており、東日本地域では「原発稼働ゼロ」の状態が続いていた。この東西格差がようやく是正に向かう。同原発は発電と送電の再開を11月3日に予定していた。だが、原子炉内の中性子を計測する機器が故障し、原子炉を再び停止した。実際の発送電開始は計画より遅れるものの、経済産業省幹部は「女川原発の再稼働は、国内の原発にとって意義深い」と高く評価する。同原発は原発事故を引き起こした東京電力の福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、BWRとしても震災後の運転再開第1号となったからだ。しかし、地元の不安は尽きない。再稼働 ………
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