先行できたはずの生成AIで後塵を拝するのは大企業病の証。元CEOも古巣を「批判」。
2024年12月号 BUSINESS
「私たちのイノベーションに向けた取り組み、そして人工知能(AI)への長期的な注力と投資が実を結んでいる」――。米アルファベット(米グーグル親会社)が10月29日に開いた決算会見の冒頭、スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は声を弾ませた。
同日に発表した2024年7~9月期決算は広告事業の売上高や1株利益などの主要指標が軒並み市場予想を超え、クラウド事業の増収率は同業他社を上回った。生成AIの普及に伴い広告事業の競争が激化し、大型投資で利益が圧迫される懸念もあったが、市場関係者の不安は杞憂に終わった。足元の業績は極めて好調だが、これに水を差したのが米司法省などが同社を訴えた複数の反トラスト法(独占禁止法) 訴訟だ。10月にはグーグルが一審で敗訴した訴訟に関連し、司法省が企業分割を含む「構造的措置」を是正措置の選択肢に含める考えを示した。これに先立ち、別の ………
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