三井不動産「神宮再開発」まっしぐら/「法と制度の抜け穴」体質まざまざ

秘密体質を貫き、樹木伐採を強行。裏技連発で容積率緩和を実現。利権屋の本領を発揮。

2024年12月号 BUSINESS

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大量の樹木伐採が問題視され、1年以上中断していた東京の「明治神宮外苑地区」再開発の工事が10月28日に再開した。三井不動産など事業者側から事前に伐採本数を124本減らす見直し案が公表されたが、工事再開当日、現場周辺では「伐採反対」「強行反対」を叫ぶ住民らの怒声が飛び交った。

明治神宮に繋いだ森元首相

外苑再開発は三井不を事業者代表に宗教法人明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、伊藤忠商事が名を連ねる4者共同事業。新宿区と港区に跨る28・4ヘクタールの敷地に立つ神宮球場や秩父宮ラグビー場、伊藤忠商事本社ビルなどを建て替える。当初予定では2023年3月に着工、総事業費3490億円を見込んでいたが、樹木伐採問題や施工費高騰で完成時期や建設コストは「メドが立たない」状況だ。伐採問題が一躍注目を集めたのは22年4月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモ ………

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