乱脈の限りを尽くした破産劇。アクセンチュア出身の上田某は、なぜこんな事態を招いたのか。
2024年12月号 DEEP
かねて不穏な動きが続いていた船井電機が10月24日、とうとう破産に至った。本体の従業員約500人は即日解雇、会社も今後消滅する最悪に近い結末だ。本誌9月号で詳述したとおり、船井電機には5月7日付で5人の取締役が外部から入り込んでいた。不正融資事件で逮捕歴があり「自由同和会」の役員も務める大阪市内の貸し金会社代表や、それに連なる東京都内の金融商品取引会社の役員2人ら、電機業界とは無縁の人物ばかりだった。この経営混乱の引き金は2023年4月に実行した脱毛サロンチェーン「ミュゼプラチナム」の買収であり、それ自体、21年の身売り後に船井電機のトップとなった経営コンサル出身の出版社社長、上田智一氏による個人的な投資が発端の疑いが濃厚なものだった。破産申立書によれば、身売り前に300億円以上あった船井電機の現預金は2億円弱にまで減っていたとされる。10月25日の給与支払日に1 ………
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