株価暴落!/「日産」再び存亡の危機/「稼げるクルマがない」とこぼす内田社長/能力不足を露呈

2024年12月号 BUSINESS

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日産自動車株の11月8日の終値が年初来安値を更新、時価総額が1兆4298億円にまで下落した。日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車、ホンダ、スズキ、スバル、いすゞ自動車に次いで6位という体たらくだ。株価暴落の原因は、前日7日に発表した2025年3月期中間決算の内容にある。営業利益は前年同期比90%減の329億円(売上高営業利益率0.5%)。通期の業績見通しも当期純利益が3千億円から「未定」となり、事実上下方修正をした。収益が悪化したのは日産がコア市場と位置付ける米国、中国、日本で軒並み販売台数が減少したからだ。中でも本来なら稼ぎ頭になるべき北米事業が第一・四半期に続いて営業赤字である点は深刻だ。トヨタやホンダなど他社は、米国での販売を堅調に伸ばして収益も確保したが、日産は逆。台数減に加え、ブランド力の弱さから値引き原資などに用いる「インセンティブ」と呼ばれる販 ………

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