SBI総帥「ポスト北尾」の本命は「川島」/最後の難関「公的資金返済」

野村証券時代からの腹心。最後に大きな試練、新生銀行に残る3300億円の公的資金返済が待ち受ける。

2024年12月号 BUSINESS

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「僕が第一線で社長としてやっているのはせいぜいあと3年ぐらい」この台詞の主は、SBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長兼会長。2021年12月22日、新生銀行(現SBI新生銀行)をSBIHD傘下に収めた北尾氏は、TOB終了後に初めて行った会見で満面の笑みを浮かべながら記者たちにこうまくし立てた。あれから3年。傘下のSBIアラプロモが開発している健康食品を摂取することで今なおカクシャクとしている北尾氏だが、来年1月には齢74。健在なうちに禅譲しなければ、後継社長のグループ統治にほころびが生じかねないことは本人も自覚しているはず。包括的資本業務提携を結ぶ三井住友フィナンシャルグループが、「ポスト北尾体制の下でSBIグループを意のままに操ろうと企んでいる」(メガバンク幹部)との業界ネタも耳にしていることだろう。自身は会長として影響力を保持したまま社長の座を承継することで、 ………

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