明日に迫った国難!/石破内閣は「防災」に徹せよ

首相が本気度を伝えようと思うなら、メディアを引き連れて「本所防災館」を訪ねるがよい。

2024年11月号 POLITICS

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こりゃあんまりだ。10月1日に登場した石破茂新首相に対するメディアの報道姿勢を見ていると、そう感じざるを得ない。自民党総裁選前は国民世論の支持が高いなどとさんざ持ち上げておいて、総理・総裁就任後はその公約撤回を他人事のように批判している。二階に登った梯子を外すという。まさにそれである。政権発足後の内閣支持率が、麻生太郎内閣以来の低さだとか、今の調査方式では最低だとか、鬼の首を取ったかのように大々的に報道する。これでは世論という虎の威を借る狐ではないか。期待外れの内閣支持率。その原因は、相次ぐ公約撤回であり、首相自身の発言のブレだという。アジア版NATO(北大西洋条約機構)構想しかり、日銀の金融政策をめぐる発言しかり、そしていわゆる裏金議員の公認問題しかりである。

「イシバノミクスはあるのか」

政治とカネや外交・安全保障の問題はひとまず置くとしよう。財政・金融政策を巡るぶれ ………

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