山口県上関「中間貯蔵施設」/大物県議「柳居俊学」頼み

細田博之前衆院議長の後を継ぐ大物原発推進派代議士がおらず地元対策は四苦八苦。

2024年11月号 DEEP

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原子力発電所で使い終わった使用済みの核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の存在が、俄然、クローズアップされている。政府が推し進める核燃料サイクルで、使用済み燃料から新たな燃料をつくる重要工程を担う「六ヶ所再処理工場」(青森県六ケ所村)の完成がこの夏、27回目の延期を発表し、いまだに稼働の見通しが立たないからだ。再処理工場は、発電に使った使用済み燃料から、ウランとプルトニウムを取り出す。それをMOX(混合酸化物)燃料に加工し、再び発電燃料として利用できるようにする。資源の少ない日本でも循環型の燃料サイクルで電気を永続的に生み出していくという国の発想に基づく施設だが、当初の完成は1997年を予定していたのに、運転トラブルなどが相次ぎ、今年までに計26回、27年間も延期された。その間、使用済み燃料の再処理は、一部をフランスやイギリスに多額の金を払って委託 ………

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