連載/「ジョージア部隊」最年少訓練兵の覚悟/古川英治(キーウ在住)

2024年11月号 LIFE [ウクライナ・ダイアリー]

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ジョージアの大学で法律を学ぶズヴィアド・ツェツクラゼはこの夏、ウクライナを初めて訪れた。軍事訓練に参加するためだ。実はジョージアからは数百人の志願兵がウクライナでロシア軍と戦っている。「ジョージア部隊」は、ロシアが南部クリミア半島を武力併合し、東部にも侵攻した2014年に結成された。22年2月の本格的な侵略後は、ウクライナに加勢する約30カ国以上からの志願兵の受け皿ともなっている。ズヴィアドはキーウ州にある部隊の拠点で2カ月過ごし、ライフルの使い方からドローンの操縦まで習得した。19歳の彼は訓練参加者のなかで最年少だった。アメリカ人や日本人の志願兵とも出会い、「ロシアの侵略に抵抗し、自由を守る思いに励まされた」と話す。彼の祖国では静かな侵略が進行している。政府・与党は5月、非政府組織(NGO)や独立メディアの取り締まりを強めるための「外国の代理人」法案 ………

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