「サカナAI」ブーム/3メガバンク「相乗り出資」の内弁慶

注目集めるスタートアップだが、生成AIは過剰な期待のピーク期を過ぎたとの見方も。

2024年11月号 BUSINESS

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「当社のコンピューティングプラットフォームを使って科学的な発見を加速させる最先端の基盤モデルを開発し、日本における人工知能(AI)の民主化を後押ししている」。半導体大手、米エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が日本の生成AIスタートアップ、サカナAIをこう持ち上げたのは9月4日のことだ。

エヌビディアが支援

サカナAIはこの日、エヌビディアなどから1億ドル(約145億円)超の資金を調達したと発表した。米コースラ・ベンチャーズなどの有力ベンチャーキャピタル(VC)も増資に応じ、企業価値の評価は10億ドルに達していわゆる「ユニコーン企業」の仲間入りを果たすこととなった。米国と中国ではそれぞれ数百社のユニコーンが群雄割拠する一方、日本は1ケタにとどまっている。政府が成長戦略の柱として育成策を拡充してもなかなか増えなかった。停滞感が漂うなか、サカナAIは世界的に注目 ………

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